「エアロフォーム」って?
エアロフォームは「そうそう、こういう硬さが理想!」といわれるような、硬めのクッション芯材です。
硬めの座り心地が気もちいいクッション芯材「エアロフォーム」。
ここでは、その誕生ストーリーや実際に活用されているユーザー様の声などをご紹介いたします。
クッション芯材「エアロフォーム」誕生ストーリー
当店のクッション芯材の名称をエアロフォームと名付けています。
クッションの中身と一口に言っても、背当てクッションと座面クッションでは入れる素材が違います。
背当てクッションは硬いとゴツゴツしてしまうので、この中身は綿花から出来た柔らかい綿を詰め込むのが一般的で、ポリエステル綿との混綿したタイプが主流です。
座面クッションは、人の体重が掛かるので綿を詰め込んだだけでは体が沈みこんでしまいますので、硬めで弾力性が有る素材が必要になります。
以前、当店の店長はスピーカーBOXの中に入れたり住宅の壁などに貼ったりする吸音材の開発に携わっていましたが、従来のグラスウールに替わるような素材と成形法が見つからず、時間だけが経過していました。
偶然、長年勤めた会社の後輩が居て、彼がスカウトされた繊維加工会社が欧州から導入した機械で吸音材を生産するとの事で、この機械装置に出会ったのが、事の始まりでした。
当初は共同でグラスウールに替わる吸音材の開発を進め、色んな厚みや密度などで最適な仕様を求めていたました。
ある時、この成形品が余りにも弾力性が有るので、本当は壁などに貼る物なのでダメなんですが、座って見てビックリ!
硬めなんだけど適度な弾力が気持ち良い「新感覚」な座り心地だったのが、今でも忘れられません。
それからは吸音材の開発そっちのけで、この成形品を座る為のクッションに出来ないか、何ヶ月も掛かって答えを出したのが、クッション芯材「エアロフォーム」です。
「エアロフォーム」と言う名前は、この芯材は空気流でポリエステル繊維を成形してボード状にしますから、この作り方から名付けた物なんです。
この特徴は、繊維を斜めに立たせた状態に積層する画期的な成形方法に有ります。
高い弾力性
エアロフォームは、 手芸用クッション芯材としては初めて!
ポリエステル繊維で作った手芸用クッション用芯材として、繊維が斜めに立った構造です。
この張り具合から、沈み込まない・高い弾力性・すぐれた通気性・ヘタリにくさ、を生み出します。
左側 エアロフォームの圧縮・反発イメージ/右側 一般的な軟質ウレタンの圧縮・反発イメージ
ポリエステル繊維が斜めに立った状態で複雑に絡み合いネット状の張りが生まれ、上から押さえられても圧力を跳ね返し沈みこみません。
良質なクッション性
左図は繊維の向きを示した断面イメージです。
普通の(平面積層)固綿は、繊維を薄いシート状にして平たく積み重ねた物ですが、エアロフォームは空気流を利用し繊維をタテ方向に角度を付けて積み上げた立体積層構造です。
斜めに立った繊維がスプリングのバネになるから強い弾力性が生まれるのです。
エアロフォームは固綿とは比較にならない弾力性とヘタリ強さが特徴になりました。
クッション性がさらにプラス!
平面積層品は厚みの部分から剥離しやすい性質があります。
これに対し立体積層構造のエアロフォームは剥離しずらく、形がくずれにくい性質なのです。
この事は安定したクッション性をもたらします。